本を読む本

M.J.アドラー著/C.V.ドーレン著/外山滋比古訳/ 槙未知子訳「本を読む本」(講談社学術文庫)を読みました。本書は1940年代に書かれた後、世界中で読まれた本で、1997年に日本で出版されてからも10年近く経っているのだから、もっと早くに読んでおくべきだったと後悔しました。本書は、本をどのように読むのかについて論じている本です。著者は本の読み方を4つの段階(初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書)に分けて書いています。特にひとつの本を理解するための読み方である分析読書については詳しく書かれていますが、自分はその中の「筆者への反論の方法」に興味をもちました。この本では、反論の方法として(1)知識が不足している(2)知識に誤りがある(3)論理性に欠け、論証に説得力がない(4)分析が不完全である の4つを挙げています。しかし、反論するためには本を正しく理解しなければならないとも書いています。この本を読んだ後、自分の本の読み方を改めて振り返ってみると、本によってはきちんと理解しておらず、薄っぺらい読み方を多くしてきたように感じました。また、これは研究会の実践報告資料についても同じことが言えると思いました。実践報告に目を通しながら、きちんと相手の主張を理解できているのだろうか、その上で反論できているのだろうか、これまでの自分の行動に疑問が残ります。また、反論の方法についても、上に挙げた4つの観点で、読んだものに対して意見を述べられるような力をつけていかなければならないと感じました。
この本を読んで、自分の本の読み方がいかに薄い読み方であるかを思い知らされた気がします。この本にかかれている読み方を意識して本を読むようにしていくことで、今後自分の本の読み方が変わってくるのかもしれません。しばらく続けてみたいと思います。

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